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2010年06月13日

半分の過去

半分の過去 (新潮社)(文庫)
赤川次郎 (著)
満足度 90

(内容)
会社員の夫と七歳の子供を持つ主婦の皆川祐子。
そんな平凡な主婦の祐子が、ひょんなことから、指名手配中の活動家夫婦の逃亡生活を手助けするはめに陥った。
医者に連れていったり、隠れ家を探して引っ越しの手伝いをしたり、祐子の慌ただしい毎日が始まった。
夫に隠れて、逃亡犯夫婦にかかわることになった、祐子の行く手に待っているのは…。
爽やかなユーモアでつづる長編小説。

逃亡生活とはどんなものか・・・。考えただけでも、寒気がする。人が何かを守ろうとする時、必死になる姿に心打たれた。
また、人を信じることの難しさ、どんなに人に裏切られても、自分を信じてくれる人はどこかにいるんだ!と自信をもらえた一冊。

夫に隠れて、逃亡の手伝いをする妻の立場から多く書かれているので、スリルがあって面白かった。また、平凡な毎日の中に、誰もが刺激を求めているのかもしれない。

いけないことだとわかっていも、大切な家族を守るためには、仕方ないこともある。妻がどんなに家族を大切にしているか、愛を感じられる温かいストーリーでもある。

最後はハッピーエンドで、私も久しぶりにウキウキとした気持ちになりました♪ 赤川次郎さんの作品でとても好きなストーリーでした。

題名が、逃亡や、逃亡生活などではなくて、「半分の過去」」というのに、すごく惹かれました。半分の過去ってどんな過去だろう?って単純に興味が持てました。

ニックネーム ブック at 00:10| Comment(3) | 赤川次郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月07日

理由

理由 (朝日新聞社)(文庫)
宮部みゆき (著)
満足度 80

東京都荒川区の超高層マンションで起きた凄惨な殺人事件。殺されたのは「誰」で「誰」が殺人者だったのか。そもそも事件はなぜ起こったのか。事件の前には何があり、後には何が残ったのか。ノンフィクションの手法を使って心の闇を抉る宮部みゆきの最高傑作がついに文庫化。

宮部みゆきさんの作品は、現実に近いところで殺人が行われているような気持ちになります。もしかして、お隣にそういう家庭があってもおかしくないと思わせます。

作品を通して初めて競売について知った。多くの人が、マイホームに憧れる。しかし、この不景気、家を購入するとなると、本当にお金がかかるし、自分の家を持てない人が多いのではないだろうか・・・。ましてや、東京ではとても厳しいように思われる。そこで、出てきたのが、競売。

素人が手を出すのは、難しすぎるような気がする。時にはお金では解決できないことが起こり、もっと複雑に、後悔してしまうことも。人はどうしても、楽な方に楽な方にいきたがる。。。しかし、ちょっと考えろ!と言われているようだった。

個人的には、「模倣犯」よりも面白かった。また、人の死について、考えさせられる作品でもあった。思春期の頃に、大切なことを失うことは、それを受け入れることがとても難しい。そういう死について考えさせられる部分もあった。

そして、赤ちゃんが生まれ、その命をみんなで守っていく。家族愛もある作品でした。
ニックネーム ブック at 03:33| Comment(0) | 宮部みゆき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

そして誰かいなくなった

そして誰かいなくなった (講談社) (文庫)
夏樹 静子 (著)
満足度 50

豪華クルーザーでの数日間の旅での出来事。
桶谷遥が、父の関係する会社の口ききで、豪華クルーザー「インデイアナ号」に招待される話から始まる。
豪華クルーザーや、船の上の生活に興味が湧きました。

犯したミスについて、しっかりと責任を取るべきだと思う作品でした。また、遺族が復讐する気持ちが分かります。
遺族が集結して、計画を立てた様子などを組み入れてくれたらもっと良かったかな〜なんて思います。私は遺族側の立場からもっとこのストーリーを感じてみたかったです。

アガサ・クリスティの名作『そして誰もいなくなった』をモチーフにした作品です。小説が小説を元に話を進めていくのは、すごく面白いと個人的には思いました。

それでも、夏木静子さんの作品は、ちょっと怖すぎて私はあまり好きではありません。殺人の様子とかがリアルすぎて、身震いしてしまいます。「東京駅で消えた 」を読んでから、しばらくは夏木静子さんの作品を読むことができなかったのですが、久しぶりに読みました。東京駅で消えたよりは、すごく面白くて、怖さのあの作品ほどではありませんでした。

本を読んでいると、勉強になることが多いですが、今回も医者がグループにいることで、人の体について知らないことを知ることができました。

誰もが何らかの罪を犯したことがあるのではないか・・・?と考えさせられる作品でした。
最後の締めは、納得がいく終わり方でした。
ニックネーム ブック at 03:08| Comment(0) | 夏木静子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

 

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posted by 269g